40代独身女性の孤独:ひとりぼっちで異常に寂しい心の処方箋

40代 独身 女性 孤独

女性は20代、30代、40代と年齢によってライフスタイルが大きく変わる。20代・30代の頃は学生時代の友達と繋がっていることが多く、プライベートで遊びに行ったりご飯を食べたりと、充実した時間を過ごしていることが多い。

しかし30代後半になると、周りの友達は次々と結婚していき、出産や子育てなど多忙な生活を送っている。子育てが始まると、女性は自由な時間がなくなるのだ。

気づけば独身の友達が減り、今までのように自由に遊べる仲間が減っていく。そしてやってくるのが【孤独感】ではないだろうか。もともと1人が好きな人でも押し寄せてくる孤独感。人はなぜこのように感じてしまうのか。

今回は、孤独を感じてしまう理由や対処法、40代独身女性が気をつけるべきポイントを解説していこう。

記事の内容

  • 40代独身女性の孤独:異常なほどの寂しさ
  • 40代の独身女性のメンタルは?
  • 友達がいない人が多い
  • ひとりぼっちと感じる心理
  • 独身者の孤独死が急増!
  • 孤独死の原因
    ①未婚
    ②親・兄弟との関係が薄い
    ③人付き合いが苦手
    ④持病がある
  • 孤独死の発見が遅れる理由
  • 突然死の原因3つ
  • 寂しいと感じたときの対処法5つ
    ①趣味や興味のあることをつくる
    ②友達をつくる
    ③周りの人と比べない
    ④健康な体を目指し体力づくりをしよう
    ⑤ペットを飼う
  • 総括

執筆:HITOMI
母子の絆:困窮する母子家庭の救済・ひとり親の支援

40代独身女性の孤独:異常なほどの寂しさ

孤独

若い頃はバリバリ仕事をして休みの日には趣味を楽しみ、活気ある生活を送っていた人でも40代になるといくつかの変化が現れる。

変わり映えのない単調な生活に喜びを感じられなくなる

体力の衰え、記憶力や活力の低下が顕著になる

親の介護問題が浮上する

これらは男女問わず言えることである。

毎日会社へ行って仕事をこなし、帰宅後は1人で過ごす。休日には友達と遊びに行くこともなく家で休息し、また仕事をこなす日々。同じことの繰り返しで1人ぼっちの生活に飽きを感じ「自分じゃなくてもいいのでは」「何のために生きているのか」と不安になる。生活の中に喜びを感じられないと、人は生き甲斐を見失い孤独を感じるのだ。

そして40代になると身体的にも大きな変化が現れる。疲れやすくなり、以前よりも物忘れがはげしくなった現実を目の当たりにして、自分の老いに気づかされる。若い頃のような活気はなくなり、色んなことへチャレンジしようという気力も減ってしまう。そのため、内にこもりやすく「おひとりさま」を助長するのだ。

最後は親の介護問題である。自分が40代となれば、親は70代にさしかかっている人が多いだろう。たとえ自分が結婚をしていたとしても親の介護は大きな問題である。自分が独身であれば尚のこと頭を抱えてしまうだろう。自分に兄弟がいない場合は、年老いた両親を1人で看なければならないのだ。

30代までは気にもならなかったことが、40代に突入すると一気に押し寄せてくるのだ。40代の独身の男女は非常に大きな孤独と戦いながら生活しているのである。

40代の独身女性のメンタルは?

女性は結婚して子供が産まれると、家事や育児で自分の時間がなくなってしまう。今まで休日に一緒に遊んでいた友達と、予定が合わずに会えなくなるのだ。

しかし男性の場合は結婚をしても生活はそう変わらないだろう。仕事をして休日に妻の子育てを手伝う。「イクメン」という言葉が浸透してきている今でも、子育てをメインで行っているのは女性だからだ。

40代の独身女性のメンタル

仕事帰りに同僚と飲みにでかけたり、休日に友達との予定を入れる男性も多いだろう。そのため、結婚しても男性同士の付き合いは疎遠になりにくいが、女性の場合は疎遠になってしまう。友達との距離感が孤独を作りだしてしまうのである。

今はSNSが流行っているため、相手の生活を容易に覗くことができる。子育てに奮闘中の友達がキラキラと輝いて見えると、余計に孤独感が増してしまう。

趣味や仕事に生きている女性であれば孤独に打ち勝ち乗り越えられるのだが、夢中になれることがない女性にとっては非常に辛いことだ。女性にとって友達の結婚問題は、自分の孤独感へ影響を及ぼす大きな問題である。

友達がいない人が多い

40代の独身女性が孤独と感じる理由で一番多いのが「友達がいない」である。先ほども述べたように、40代になると学生時代からの友達は結婚して忙しい毎日を送っている。そのため今までのように、気軽に会ったり遊びに行ったりができなくなるので友達との関係が薄れている人が多い。

新たに友達が欲しいと思っても「今さら友達のつくり方が分からない」とみんな口をそろえて言う。確かに幼少期は「友達をつくろう!」とは考えていなくてもすぐに友達ができただろう。

しかし大人になった今、新たな友達をつくることがどれほど難しいことであるのか理解いただけるだろう。そのため新たに友達をつくることを諦めてしまい、孤独さと戦っているのだ。

ひとりぼっちと感じる心理

ひとりぼっちと感じる心理

女性の中には「ひとりが好き」「ひとりで何でもやりたいことをする」「ひとり旅が好き」という人も多くいる。おひとりさまという言葉が定着してきているが、【おひとりさま】と【ひとりぼっち】とでは何が違うのだろうか。

【ひとりぼっち】の意味を調べてみると以下のように書かれている。

ひとりぼっちとは、身寄りや仲間がなく、孤独であること。

引用:語源由来辞典

【おひとりさま】の意味はこちらである。

「一人」を敬って、また丁寧にいう語。おひとかた。

[補説]飲食店などで一人客を指していうことから、近年、「遊園地などグループ利用の多い施設を、一人で利用して楽しむ人」「精神的に自立しており、一人で行動できる人」「未婚または配偶者との別離により、一人で生活している人」など、さまざまな意味で用いられている。

引用:goo 国語辞典

大きな違いは、その人の気持ち次第である。

ひとり旅を楽しんだり、映画やカラオケを1人で楽しむ女性は自分のことを「ひとりぼっち」とは思わない。自分がやりたいことを楽しんでいるからイキイキとしている。周りからの視線は気にせず、自分が楽しむことが重要なのだ。

しかし自分には友達がいない、本当は誰かと出かけたいと思っている女性の頭の中は「ひとりぼっち」の孤独感でいっぱいなのだ。

1人で映画や食事を楽しみ有意義な時間を過ごすことはとても良いことだ。1人だからと引け目を感じることはない。自分の気持ちひとつで、孤独感を吹き飛ばせるのだ。

40代独身女性の孤独:独身者の孤独死が急増!

孤独死とは一人暮らしをしている人が、誰にも看取られずに自宅で亡くなることである。わが国ではそんな孤独死が年間約3万件起こっている。1日計算すると、毎日約82人が日本のどこかで孤独死をしているというわけだ。

以前は「孤独死」と言えば高齢者のイメージが大きかったが、現在は高齢者とは言いきれない。実は近年では40代・50代の孤独死が急増しており、孤独死で亡くなった人の20~25%を占めているというデータがある。

参考:東洋経済 ONLINE

孤独死の原因

まだまだ働き盛りで元気なイメージがある40代。一体なぜ自宅で孤独死に至ってしまうのだろうか。その理由はこちらである。

①未婚

内閣府の「少子化社会対策白書」によると、2020年時点の生涯未婚率は男性26.7%、女性17.1%である。つまり男性は4人に1人、女性で6人に1人が生涯独身ということだ。

配偶者がいれば孤独死をする前に体調の変化にも気づいてもらえるし、なにより健康管理された食事を食べられるだろう。独身者の孤独死に大きく関わっているのが、コンビニ弁当を食べ続けるといった食生活や洗濯・掃除ができずに不衛生な環境で生活しているということだ。

②親・兄弟との関係が薄い

独身であっても、親や兄弟と普段からよく連絡を取る場合は孤独死の可能性は格段に下がるだろう。数日連絡が取れないと誰かが異変に気づくし、体調が優れないといった会話をすれば自分の健康を気にかけてくれる。

家族という存在は、生きていく上で重要である。

③人付き合いが苦手

孤独死をする人は、アウトドア派よりもインドア派が多い。人と会うことが好きな人や誰とでも仲良くなれる人は、外に出る機会も多く友達をつくることも得意だろう。

しかし、人見知りをする場合や人との付き合いが好きではない人は家に閉じこもりやすく、周囲の人と接点をもたない。そのため、人に悩みを打ち明けたり相談することができず、孤独になってしまうのだ。

④持病がある

もともと持病がある人は病気の悪化により孤独死をする場合がある。とくに糖尿病といった病気の場合、合併症を引き起こしてしまい「脳梗塞」「心筋梗塞」などの突然死のリスクが高まるのだ。

孤独死の発見が遅れる理由

孤独死の発見が遅れる理由

自宅で孤独死をしているのを発見されたのが数か月後だったという話をよく耳にする。

孤独死の発見が遅れる理由

  1. 持病による長期療養中のため休職中
  2. 家族との疎遠
  3. 近隣住民との疎遠

家族や近隣住民との付き合いを避けていた場合は、人と連絡をとる機会がなくて発見が遅れてしまうのは理解できるだろう。

「会社勤めをしているのなら同僚や上司が欠勤に気づき連絡をしてくるのでは?」働き盛りの40代でなぜ発見が遅れるのかと不思議に思った人も多いだろう。

自分の持病のため、長期療養という目的で休職している場合は注意が必要だ。その休職中であれば連絡を取らないことは普通であり、数か月後に連絡をしたところ音信不通状態で異変に気づき、発見されるということがよくあるのだ。

突然死の原因3つ

突然死の原因としては以下の3つの疾患によるものが多い。

  1. 脳の疾患(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)
  2. 心臓の疾患(心筋梗塞、狭心症、不整脈など)
  3. 血管の疾患(急性大動脈解離)

参考:全国健康保険協会 突然死

糖尿病や心臓病などの持病がある場合は、これらのリスクも理解しているだろう。しかし突然死というのは、持病がなくて健康に過ごしていても起こり得る。

突然死には何かしらの要因があるのは確かである。不規則な生活やストレス、暴飲暴食などの普段の生活の蓄積によるものが多い。自分は健康だと思っていても、人間ドッグを受けたときに小さな異常が発見され、病気が発覚した人も多い。日ごろから定期的に健康診断を受けることが突然死を防ぐために大事なことである。

寂しいと感じたときの対処法5つ

寂しいと感じたときの対処法5つ

40代、50代の独身女性でもイキイキと楽しく過ごしている人は世の中にたくさんいる。しかしこの記事を読んでいる人は「孤独」や「これからの不安」を感じているのだろう。

人間にとって生きていく上での「人とのつながり」はとても重要なことである。また没頭できる「楽しみ」を見つけることも充実した生活をおくる上で大事なことだ。

おひとりさまを楽しんでいる女性を見習って、試してほしい方法はこちらである。

①趣味や興味のあることをつくる

趣味や夢中になれることがあるのは強みになる。料理が好きなら料理教室に通えば、料理の腕前が上がり、同じ料理好きな仲間と知り合える。アニメやアイドルが好きなら、イベントやコンサートに行って有意義な時間を過ごすこともできる。

外に出ていくことが楽しみになれば、その日を楽しみに生きることができて生きる活力になるのだ。趣味の時間を過ごしている間は「孤独」は感じられない。何でもいいから、興味があることを始めてみよう。

②友達をつくる

「人と関わりたくない!」という人にはおすすめできない方法だが、「友達が減った」「誰かと話したい」と思っている人はぜひ友達をつくってほしい。今は、スマホ1つあれば友達募集のサイトやマッチングアプリなどを簡単に利用できる時代だ。

お酒が好きな人なら、飲み友達をつくろう。1人で飲みに行くのが「孤独」と感じる人は、誰かとお酒が飲めるので楽しい時間が過ごせるだろう。異性と会うのは抵抗がある人は、同性の友達限定で探せばいいのだ。

ただ、ネットでの出会いは必ずしも安全とは言えないので、気をつけなくてはならない。特に女性は異性と会う時は注意しよう。

③周りの人と比べない

人間は1人でいると周りの人と自分を比べてしまうものだ。他人の良い所ばかりが目に入り「自分はどうせ…」と落ち込んでしまう。人は人、自分は自分で良いのだ。自分の価値は自分で決めるものなので、他人の顔色を伺う必要もない。堂々と生きよう。

④健康な体を目指し体力づくりをしよう

充実した生活は健康な体があってこそおくれるのだ。突然死や孤独死を防ぐためにも、自分の健康を気遣ってあげよう。食生活を見直したり軽い運動を始めるのもいいだろう。体を動かしている時は孤独や寂しさを感じることは少ない。

ジムに通えば新しい出会いがあるかもしれない。ぜひアクティブに動いてみよう。

⑤ペットを飼う

最近はペットを飼う独身女性も増えてきている。家に帰れば愛するペットが待ってくれているため、自分が必要とされていると感じられる。その気持ちが生きる活力になるのだ。最近は犬や猫だけでなく、ハムスターやハリネズミなどの小動物も人気である。

ただ、生き物を飼うということは、きちんと世話をしてあげなければならない。責任をもって世話ができるかどうかよく考えてペットを飼おう。

総括:40代独身女性は孤独に負けずに堂々と生きよう

記事のポイントをまとめよう。

40代独身女性の孤独について

孤独さを感じる理由

  • 単調な生活
  • 身体の衰えや活力の低下
  • 親の介護問題 

40代の独身女性は周囲の友達の結婚により孤独を感じやすい

友達がいない人が多い

ひとりぼっちだと感じる心理

  • ひとりぼっちとおひとりさまは本人の気持ち次第

40代独身者の孤独死急増の現実

  • 未婚のため
  • 親や周囲の人との疎遠のため
  • 持病のため

独身者が避けたい突然死

  • 心疾患による突然死
  • 脳疾患による突然死
  • 血管疾患による突然死

寂しいと感じたときの対処法

  • 趣味を見つける
  • 友達をつくる
  • 周りと比べない
  • 健康に気をつける
  • ペットを飼う

医療が発達し「人生100年時代」と言われている今日。40代でも結婚せずに1人で生きていく道を選ぶ人は、これからも増え続けるだろう。

「40代の独身女性だから孤独」と自分で決めつけるのはよくない。趣味や楽しみを持ち、自分の人生を謳歌している女性はたくさんいる。ぜひ前向きに自分の人生を楽しんでもらいたい。

 

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