橋の下や川などでホームレスを見かけたことはないだろうか。
俯いたまま寒そうにしていたり、お腹をすかせたりしている姿を見ると助けたいと感じるだろう。
しかしどのように行動すれば良いのか分からず、その場を後にしてしまうケースが多い。
そんなホームレスに何かしてあげられないかという人のために、以下の順番で説明していく。
記事の内容
- ホームレスを助けたい!まずは知ること
ホームレスとは? - 必需品は段ボール
- 圧倒的に男性が多い
- どこにいることが多い?=河川
- 日本での物乞いに対する反応
- ホームレスを見かけたら
- ホームレスを助けたい:そうなる原因は?
リストラや職を失った
家庭内トラブル
身寄りがいない - ホームレスのためにできること
差し入れしても良いか
お金をあげる人は良いの?
ボランティア活動に参加する - ホームレスを助けたい:支援活動
住居支援
金銭的な支援 - ホームレスを助けたい思い
- 総括
行動するのも大切だが、ホームレスについて理解を深めるのも手助けの第一歩になる。
その点を念頭に置いておこう。
執筆:SOR
母子の絆:困窮する母子家庭の救済・ひとり親の支援
ホームレスを助けたい!まずは知ること
なに不自由なく生活している人にとって、ホームレスは未知の存在だろう。
もしかするといいイメージはないかもしれない。
ホームレスとはどのような人か、どこを生活拠点にしているかなど基本的なことを説明していく。
ホームレスとは?
ホームレス、直訳すると家がない人という意味がある。
そのまま捉えると出張で県を転々としたり、ホテル暮らしをしている人も見方によっては固定の家がないと判断される。
その人たちもホームレスに当てはまるのだろうか。
実は法律でホームレスの定義が定められており、そこに答えが載っている。
(定義)
第二条 この法律において「ホームレス」とは、都市公園、河川、道路、駅舎その他
の施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者をいう。
ここでは公園や河川、道路や駅など公共施設を生活拠点に置いている者をホームレスと呼んでいる。
つまり友達の家に住んでいたり先ほど挙げたホテル暮らしはホームレスにはならない。
家がないだけではなく、満足のいく生活が出来ない人を指すことが多いためだ。
ホテルに泊まるのであれば最低限の生活は簡単に出来るだろう。
何か理由があって自宅を離れているだけかもしれないため、ホームレス認定はされない。
誰でも彼でもホームレスと言われてしまってはややこしくなってしまう。
しかしあくまでこれは日本の話であり、世界規模で見るとホームレスの定義はかなり幅広くなる。
日本と比較してよく挙げられるのはイギリスである。
イギリスでは平均寿命が男性は76歳、女性は81歳と言われている。
しかしホームレスであると平均寿命が男性は45歳、女性は46歳とほぼ半分しか生きられないのだ。
境遇が違うだけで寿命に差が出てしまう、これは放ってはいけない問題だろう。
そのためイギリスでは、ホームレスに対して支援を受けられる条件を緩くしている。
たとえちゃんとした家に住んでいようが、事情があり生活が苦しければ支援を受けられるシステムなのだ。
日本ではまだこのような制度はなく、ホームレスといえば路上で一日を終える人たちを指している。
それぞれの国の事情によってホームレスの定義は変わるのだ。
必需品は段ボール
ホームレスの必需品としてよく挙げられるのはダンボールである。
テントがあれば万々歳だがお金がなければ用意するのは難しい。
自作するのもかなりの技術が必要なので不可能に近いだろう。
そこでダンボールが活躍するのだ。
スーパーではダンボール箱を無償で配布していることがある。
基本的には買った商品を運ぶために利用されているが、中には配送用に持ち帰る人もいる。
ダンボールの使い道は無限大だといえるだろう。
屋根を作らなくても下に敷くものがあるだけで不快感はかなり減る。
就寝時のホームレスにとってはかなり便利な品物だ。
ただ雨が降ったら染みてしまうので、意味はなくなってしまうのはデメリットだろう。
圧倒的に男性が多い
ホームレス生活を送る人は男性が多いというのは本当だろうか。
性別を含めたホームレスの実態を探るため、厚生労働省は平成31年1月に全国調査を行った。
全国のホームレス数を男女、年別にまとめた結果が以下のものである。
出典:厚生労働省・ホームレスの実態に関する全国調査(概数調査)結果について
全体的な数に関しては減少傾向にあるが、圧倒的に男性が多いのが分かる。
27年度は男女でなんと約30倍もの差があるのだ。
一体なぜこんなに差が生まれるのか、その答えは以下の動画の中にある。
最近増えてきている頂き女子という女の子についての動画だ。
似たような単語としてパパ活もある。
女性はホームレスになる前に身体を売ってお金を稼いでいる可能性が高いのだ。
そう考えると男性のホームレスが多い理由に説明がつく。
頂き女子やパパ活はあるが、頂き男子やママ活という単語はない。
ちなみに一回男性と会い話をするだけで最低でも5000円、多ければ1回で数十万もの大金を受け取れるという。
この動画に出ている頂き女子は670万円も男性からもらったそうだ。
自分に気があると相手に思い込ませた後に借金を抱えていると告白する、そんな悪質な方法でお金を稼いでいるのだ。
贈与税なども納めておらず、そもそも詐欺行為ではないかとニュースで取り上げられ話題になった。
18歳未満との援助交際も法に触れるため絶対にしないようにしよう。
もし周りに手を染めている人がいたら声をかけるべきだ。
どこにいることが多い?=河川
出典:厚生労働省・ホームレスの実態に関する全国調査(概数調査)結果について
厚生労働省が行ったホームレスによる調査の結果から、河川を起居場所にしているホームレスが多いことが分かる。
これは生活する上で何を大切にしているかが顕著に表れている。
生活の基本としてよく挙げられるのが衣食住である。
この中の一つしか選べないとなるとどれを選ぶだろうか。
もちろんどれが欠けても身体に悪影響は出る。
人によって答えは違うかもしれないが、おそらく大半は食を選ぶだろう。
衣と住は探せばなんとか代わりの物を用意出来る。
極限状態ではあるが大きな葉っぱなどがあれば身体に巻けるし、木の下や屋根のある場所で雨宿りだって出来る。
しかし食は他のものに変えられないものが多いのだ。
どれだけ裕福な暮らしをしていても毒がある食材を口にすれば命を落とす、それと同じなのだ。
身体に悪いものが分からないものを食べるより、水を飲んだ方が良いという考えだろう。
もちろん汚い川の水を飲むとお腹を壊す可能性もある。
川ではなく道路や公園にいると人の目に付きやすいからという理由もある。
ただそれよりも水があるためホームレスは川に集まりやすいと考えられる。
出典:SUNTORY・水大事典
数々の飲料水を販売しているSUNTORYは、水を飲まないでいると5日間で命の危険に晒されると言う。
人間の半分以上は水で出来ていると言われており、水を摂取しないと人間の身体は脱水症状を起こす。
そうすると汗が出なくなり体温の調節が徐々に不可能になる。
尿も出にくくなり血液の流れも悪くなるため、水分を取らないのは悪影響でしかない。
普通に生活していても脱水症状で倒れる人だっているくらいだ。
これを逆に捉えると、水分と睡眠さえ取れれば2週間ほどは命を繋ぎ止められるということになる。
食料もそうだが衣服が汚れた際に洗い流したりも出来るだろう。
このように生きていく上で水は必要不可欠なのだ。
日本での物乞いに対する反応
物乞いとは他人に食べ物やお金をもらって生活する人を指し、乞食とも呼ばれている。
そんな物乞いに対する反応が、日本人は他の国と比べて冷たいと度々言われることがある。
助けを求めているのに無視をしたり見て見ぬふりをする人が多いからだろうか。
実はこれにはれっきとした理由があるのだ。
第一条 左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。
(中略)
二十二 こじきをし、又はこじきをさせた者
これは軽犯罪法の第一条22号に記載がある文面である。
はっきりと乞食をしたり乞食をさせた者は、30日未満の間刑事施設で確保しておく拘留措置を行うと書かれている。
また3年以下の懲役、100万円以下の罰金が科せられることもあるのだ。
乞食を行うのは立派な犯罪行為であり、実際に逮捕された例も存在する。
出典:JCASTニュース・「ネットで物乞いして書類送検」にビックリ
これはインターネットの生配信サイト、ニコニコ動画を利用して乞食行為をして逮捕された事件である。
男性は2015年1月6日の17時半頃から生放送を行った。
JR高松駅付近にいるので生放送を見た人はお金を持ってきて欲しいという内容だ。
リスナーが来るかと待機中に警察に職務質問され、そのまま生配信は中止された。
今回逮捕に至ったのは以前から警察に男性への苦情が届いており、何度も注意していたからだという。
一年前から相次いでいた苦情に警察は生放送を止めるように警告を出したが、それを無視していたようだ。
このニュースをきっかけに乞食は軽犯罪だと知った人も多いのではないだろうか。
それと同時に、募金も他人からお金をもらっているので乞食に分類されるのではないかという意見が挙がった。
募金活動は自分自身で使うために金銭を募っているわけではないので、乞食行為にはならないので安心して欲しい。
乞食を法で裁くのは日本独自であるため、他国から見たら冷たいと誤解を与えてしまう。
ではホームレスも軽犯罪法違反なのでは?と感じる人が出てくるだろう。
頭に入れておいて欲しいのはホームレスの全てが乞食ではない点だ。
必要最低限以上の生活を送れているが働きたくないから乞食をする、そんな人が増えてきている。
スマホやパソコンを使って全国誰でもコミュニケーションが取れるようになり、多数の人に呼びかけ出来るようになったのが原因だろう。
逆にホームレスは手持ちが何もなくてもなんとか生きようとしている。
誰にも迷惑がかからない道路の端などにホームレスがいるのを見かけたことがある。
わざわざ通行人にお金をくれと声をかけるホームレスはあまりいないだろう。
ホームレスは乞食だから犯罪だ!という考え方は間違っているので改めるべきだ。
ホームレスを見かけたら
ホームレスに出会うと少し偏見を持った目を向けてしまう人が多い。
それではダメだと優しく声をかける人もいるが、これが必ずしも正解とは限らない。
全く面識のない人からいきなり話しかけられるとどう感じるだろうか。
ホームレスでなくても不快感を覚えるし、放っておいて欲しいと思う。
余計なお世話という言葉が一番似合っている。
ホームレスに出会ったからといって何かしなければならないわけではないので、冷静に行動しよう。
ホームレスを助けたい:そうなる原因は?
ホームレスになるには必ず何かしらの理由がある。
その理由を3点ここから述べていく。
ホームレスの現状を知ることによって、ホームレスに理解のある人間になれるだろう。
リストラや職を失った
ホームレスと聞いて一番初めに思い浮かべるのはリストラだ。
職を失うと急に収入がなくなり、生活がままならなくなってしまう。
これは2019年5月から2021年5月までの完全失業率をグラフ化した画像だ。
完全失業率とは、完全失業者数を労働人口で割りパーセント表記したものである。
完全失業者は働きたいが仕事がなく、求職活動をする15歳以上の人を指す。
新型コロナウイルスの蔓延もあり、2021年5月の完全失業率は3%だった。
これはオイルショックと同じくらいの数値なのだ。
倒産や事業縮小などでリストラに遭う確率がとても高いと分かるだろう。
収入が減ったことにより、家賃や食費などの生活費が払えなくなりホームレスになってしまう。
家庭内トラブル
家庭内トラブルに悩まされている人は多いだろう。
次の記事は家庭事情についてホームレスにインタビューをしたものである。
出典:東洋経済ONLINE・ホームレスがなかなか口に出せない家族事情
2012年にインタビューに応じた高田馬場の戸山公園の男性は、明るい印象を受けたと記者は語る。
ホームレスとしての生活がそこまで苦ではない理由、それは小さい頃から野宿を繰り返していたからだった。
男性の父親は酒癖が悪く、包丁を振り回して大暴れしていた。
身の危険を感じた男性は家を飛び出し、畑で一晩過ごすこともあったという。
今では父親みたいにならないようにと反面教師にしながら生活をしているらしい。
この男性のように前向きに考えられるホームレスはとても少ない。
ホームレスでなくても家庭について触れることも嫌な人だっている。
デリケートな問題のため、必要以上に深掘りしない方が良いだろう。
家庭に関して何かあったのかなくらいで留めておくべきである。
身寄りがいない
自分が困っている時、助けて欲しいと声をかけるのは誰だろうか。
友達や知り合いと答える人もいるかもしれないが、やはり一番頼れるのは家族である。
しかしホームレスには家族や親戚などの身内が存在しないことが多い。
これは甲南大学経済学会が発表したホームレスについての資料だ。
画像のグラフからホームレスの半分近くが未婚だと分かる。
なぜ親ではなく配偶者にフォーカスするかというと、基本的に親は子どもより早く亡くなるからだ。
親が亡くなり配偶者もおらず、職を失うと頼れる存在は完全にいなくなる。
心身的なストレスと経済的な問題からホームレスになってしまうのだ。
また結婚歴があっても離婚や死別をし独り身になっても同じようなことが起こる。
日頃からいろんな人とコミュニケーションを取っておき、相談が出来る関係にある人を作るべきなのかもしれない。
ホームレスのためにできること
ホームレスを見かけるのは、誰しも一度経験する出来事だ。
会わなくても興味を持ち何か力になれないかと考える人もいる。
そんな人たちのためにホームレスのために出来ることについて3点紹介していく。
差し入れしても良いか
ホームレスは他の人より生活が不便でちゃんとした食事が出来ていないことが多い。
そのため食べ物を差し入れとして渡そうとするだろう。
実際に差し入れしても良いかYahoo!知恵袋で質問されたので紹介する。
ホームレスの方への差し入れについて
ホームレスの方をよくみかけ、なにか役に立てたらな。と思うのですが
食べ物をあげてしまえば、他の方々もよってくるかもしれないし、
もしかしたら、 相手は助けなど求めていないかもしれない。
なにより、まだ自分も心のどこかで、怖いと思っているような気がします。
ですが、 見かけるたびに胸が痛みます。
お腹も空いているだろうし、飴やチョコなど小さなものならあげても大丈夫だと思いますか?
出典:Yahoo!知恵袋
内容は高価な食べ物はあげられないが、お菓子などであれば差し入れしても良いかといったものだ。
質問者は善意からの質問だっただろうが、厳しい意見が寄せられた。
人間であれば誰だってプライドがある。
なりたくてホームレスになった人もいればそうでない人もいる。
それなのにホームレスではない人から、かわいそうと飴を渡されたら不快な気持ちになるだろう。
ひねくれた考え方かもしれないが、自分は余裕があるからとまるで見下されているかのようにも感じる。
ホームレスになった経緯も10人いれば10通り存在するのだ。
触れてほしくない部分に赤の他人から触れられ、トラブルに発展する可能性だってある。
そのためホームレスに軽率に話しかけて物をあげるのは辞めた方が良い。
お金をあげる人は良いの?
ホームレスにお金をあげる人は一定数いる。
いきなりお金を渡すのではなく、ホームレス自身がダンボールなどの小さな箱を抱えて、お金を入れて欲しいと看板を出していたりするのだ。
それを見て通りすがりの人たちが小銭を投げ入れるシステムを取っている。
お金をあげる行為に関しては賛否両論である。
賛成派は、ホームレスに対して何の行動もしない人よりは少しでも支援した方が良いと言う。
逆に反対派は、一度お金を渡してしまうと次ももらえると勘違いして粘着されることを危惧している。
通学路や通勤路など毎日歩く場所に張り込みされていたら困るだろう。
気持ちは分かるが、実際にホームレスに危害を加えられたという事件はあまり起こっていない。
それでももし襲われそうになったらすぐに警察に通報しよう。
どちらの意見も分かるのでお金をあげるか迷う…
それであればホームレスに直接渡さずに、支援団体を通して寄付する方が良いだろう。
ボランティア活動に参加する
ホームレスに少しでも協力したいのであれば、ボランティアに参加するのが一番オススメだ。
よく挙げられるのは炊き出しボランティアである。
出典:NPO法人炊き出し志絆会
自然災害に見舞われた被災地でも炊き出しはよく行われる。
大きな鍋を使って一気に調理するため、カレーや豚汁などがメインとなることが多い。
お年寄りの方が中心の炊き出しであれば、柔らかい物にしたりと臨機応変にメニューは変更される。
参加する場合はどのような人向けに炊き出しをするのか把握しておいた方が、当日スムーズに行動出来るだろう。
また炊き出しは不特定多数の人が食事をする場である。
しっかりと準備していなければ食中毒を起こしたりする危険性も出てくるのだ。
食器や包丁などの汚れたらすぐ洗うのも大切だが、身だしなみや体調管理も重要になってくる。
髪が長い人は料理に入らないようにまとめたり、手で食べ物を触るときは手袋をしたり配慮が必要だ。
炊き出しボランティアに参加する際に衛生管理について細かく指定されることもあるので、事前に確認しておこう。
ホームレスを助けたい:支援活動
ホームレスを支援する活動は全国各地で活発的に行われている、
では具体的にどのような支援をしているのだろうか。
住居支援、金銭支援それぞれの面から解説していく。
住居支援
ホームレスへの住居支援として、厚生労働省は一時生活支援事業を立ち上げている。
その支援の内容が以下の文である。
一時生活支援事業の支援内容は、衣食住の提供である。
一時生活支援事業とは、「福祉事務所設置自治体が、住居のない生活困窮者であって、所得が一定水準以下の者に対して、 省令で定める期間内に限り、宿泊場所の供与や衣食の供与等を実施」するものである。
具体的には宿泊や食事、日用品などを無償で提供している。
衣食住が揃うため、ホームレスの時よりも最低限の生活が可能になるのだ。
また利用出来る期間は原則3ヶ月以内で、状況次第では6ヶ月ほどまで延長可能である。
3ヶ月も滞在出来ればその間に仕事を探したり、身内を探したりする時間を作れるだろう。
また住居だけでなく社会復帰のためのプログラムもいくつか用意されている。
ホームレスは一人で生活をしているため、コミュニケーション能力が欠如している場合がある。
もし再就職するとなればかなりの致命傷になるし、何より自信を持って立ち振る舞うことも難しいだろう。
そんなホームレス経験者をまた社会で活躍出来るように、まずは生活習慣を整えたり小学生に向けて教育活動をしたりするのだ。
この活動は支援施設だけでなく戸建ての空き家を利用したり、集合住宅の共用スペースを利用して行われていることもある。
出典:厚生労働省・一時生活支援・居住支援等の あり方について
自立するのも大切だが、同じ境遇の人たちが集まることに利点がある。
辛い経験でも誰かとシェア出来れば心も軽くなるだろう。
金銭的な支援
住居支援の期間が終わったり受けられなかった場合、またホームレス生活に戻ってしまうのではないか。
そのような心配は一切必要なく、金銭的な支援も用意されている。
それは住居確保給付金というものである。
住居確保給付金という名前から少し堅苦しいイメージを受けるだろう。
住居を確保するための資金だとホームレスだけがもらえるのではと不安になる人もいる。
しかしこの給付金はホームレスだけでなく、今後住居を失う可能性がある人も対象なのだ。
住居確保給付金のご案内にもあるようにフリーランスや自営業で仕事が無くなった、あるいは収入が減少した人も申請が出来る。
その際には会社との労働契約書類や勤務時間が減ったことを示す書類が必要になる。
厚生労働省が住居確保給付金についての動画をまとめているので、気になる方は確認して欲しい。
条件はいくつかあるが万が一の時のために覚えておいても良いかもしれない。
総括:ホームレスを助けたい思い
ホームレスはさまざまな過去を抱えている。
助けたいという気持ちがあってもむやみやたらに関わろうとするのは御法度だろう。
何か役に立ちたいと思う人はまずはボランティア活動に参加してみてはいかがだろうか。