「人生100年時代」と言われる現代、生涯収入の平均額が年々減っていってるそうだ。寿命が延びれば延びるほど生涯支出は増えるのに…だがお金というのはあるところにはある。寂しがり屋の諭吉達は仲間がたくさんいるところに寄り集まっていくのだろう。
考えだしたら止まらない「お金の話」について少し調べてみた。
記事の内容
- お金を使い切れないとき
まずは生涯収入と生涯支出を理解 - 多い?少ない?生涯収入の平均
- 収入とは比例しない?生涯支出の平均
- 富裕層の定義と価値観
あえて独身でいる富裕層男性が多い - お金を使い切れない
=死ぬまでに使い切ることが理想? - 「お金があったらしたいこと」個人的ランキング
- 老後資金を使い切れない人が多い
- 映画「最高の人生の見つけ方」で感じる理想の生き方
- 総括
執筆:MDK
母子の絆:困窮する母子家庭の救済・ひとり親の支援
お金を使い切れないとき:まずは生涯収入と生涯支出を理解
そもそも生涯収入・生涯支出とは何なのか?答えは言葉通り、「一人の人間が生涯に得るお金と支払うお金」の事だ。もちろん個人差はある。生涯収入が多いからと言って生涯支出もそれに比例して多くなるとも限らないし、逆もまた然りだ。
だが何にでも「平均」というものはある。
多い?少ない?生涯収入の平均
2020年という事は「コロナ禍」ではあるがこのようなデータが出ている。そしてこういったデータを元に計算された生涯収入の平均は男性が約2.7億円、女性が約2.2億円だそうだ。
だがこれは所謂「手取り」ではない。ここから住民税や所得税などを引かれ手取りとしては男性が2億円前後、女性は1.6~1.8億円。
という事は我々一般人は一生頑張っても野球選手には敵わない。ここ数年絶大な人気と成績を誇る野球選手、大谷翔平はなんと年棒3.3億円。一生<一年なのだからもう完全に別世界だ。
収入とは比例しない?生涯支出の平均
先にも述べたがこれは「コロナ禍」でのデータだ。これまでの統計による二人以上の世帯の平均支出額は1年で約371万円、大卒で就職して60歳で定年退職したとすると38年間で約1.4億円。
更に定年後は月々22万円の支出があるとする、85歳まで生きた場合25年間で6600万円。1.4億円にこれを足すと2.1億円近くといったところか。
男性一人の生涯収入の数字と同じぐらいだ、今は本当に少なくなったが結婚して男性の収入のみで家計を支えていく事もできなくはないと言えるだろう。
だがここに子どもが何人いるか、車を所持するか、など様々なケースで大きく変わってくる。これは…なかなか無茶はできない。
富裕層の定義と価値観:あえて独身でいる富裕層男性が多い
誰もが憧れるであろう「お金持ち」、しかしただ漠然と「お金持ちになりたい!」と言っても、そもそも「お金持ち=富裕層」の定義とはなんなのだろうか?
きちんと決まっているわけではないが「純資産が1億円以上ある人」の事を指す場合が多そうだ。
そしてこの富裕層には、どうも独身男性が多い、その理由は価値観の違いも大きいのだろう。「家庭を持つ」事に対してメリットよりもデメリットの方が大きく感じてしまうのかもしれない。
更に言うと、そもそも富裕層の独身男性というのは忙しいのだ。お金を稼ぐというのはそれだけ能力と時間が必要だし、忙しいのは当然。
そしてそれだけ忙しいのだから、恋愛に割いている時間はそれほどないのだ。
お金を使い切れない=死ぬまでに使い切ることが理想?
2020年9月にアメリカ人億万長者が出した「DIE WITH ZERO」という本があるのをご存知だろうか?直訳すると「ゼロで死ね」。
本の内容を要約すると「お金を貯め込むのではなく死ぬまでに全部使い切るのが正解」というような事が書いてある。「貯金が趣味」なんていう堅実な若者が増えているように感じる近年に真っ向から反対意見を述べている感じがする。
確かにお金はあって困るものじゃない、むしろ資産額が多ければ多いほど気持ちに余裕もできる。だが死ぬまでお金を貯め込んで、その先どうなるというのだろう?
もちろん遺産として相続されたりする場合もある。では相続させたい人間がいなかったら?お金だけ残して死ぬなんて物悲しいにも程がある。
でも効率良くお金を使い切るなんてできるのだろうか?
「お金があったらしたいこと」個人的ランキング
「宝くじが当たったら…」の妄想で半日以上は語れる自信がある。そうでない人も少しは考えた事があるのではないだろうか、考えた事がない人はこれを機に考えてみるのも良いと思う。
まず私個人としては、「小さくても良いから島を買ってそこに家を建て本当に仲の良い友人達と移り住む。」が10代の頃からの憧れだ。
Twitterで見つけた「お金があったらしたい事」を勝手にランキングにしてみた。
第三位
ゆる〜くパーマあてたい😧
考えたらしたい事ありすぎる💭
お金があったらなんぼでも
オシャレしてなんぼでも自分に
お金かけれるのにな〜😧😧— sʜɪᴢᴜᴋɪ (@21301012f) September 28, 2015
女性としてはやっぱり美容に好きなだけお金をかけたい。いや、今時は男性もそうなのかもしれないが…髪型や服装にお金をかけたいのももちろんだが、化粧品とは思いの外お金がかかるものなのだ。
そして見た目にお金をかけるといえば最たるものが「美容整形」だろう、これはさすがに勇気もいるし維持費も考えなくてはならない。
第二位
ぶっちゃけお金があったらしたい事なんて温泉巡りしかない
— 左側の僧侶 (@Mayu0Soryo) April 18, 2018
温泉だけではなく、色々な場所に行きたい。好きな時に好きな場所へ旅をする。海外の行ってみたいところでも片端から飛んで行きたい。
そして美味しいものを食べつくしたい。まずはスペインに行ってパエリアを食べる。ストーンヘンジを見る為だけにイギリスに行くのも良い。
行きたい所に行って見たいものを見る、食べたいものを食べるのって最高に贅沢だと思う。
第一位
お金が沢山あったらしたい事。東方神起2人を囲いたい。←2人は金にはつられません。
— たけしっ!しっ!汁!!(○゚ε゚○) (@ynotvxq) April 25, 2012
残念ながら東方神起はほとんど知らないし全く興味がわかないが、「好みのイケメンを囲う」のにはやはり夢がある。もちろん好みの美女でも。
「愛はお金では買えない」かもしれないがとりあえずそんなのは置いておこう。好みのイケメンを集めて「イケメンシェアハウス」なんていうのも楽しい楽しすぎる。
だがしかし…
お金があったらしたい事は、お金があってもしないだろうな
— 居村 (@imuramura7) July 19, 2017
こんな意見もあり、やはり物悲しさを感じてしまった。世知辛い世の中だからなのだろうか、堅実と言えば聞こえは良いが…これが現実なのかもしれない。
老後資金を使い切れない人が多い
「DIE WITH ZERO」で公表されているアメリカのデータによると「裕福でない人でも75%、裕福な人ならばなんと85%もの資産を残して亡くなっている」らしい。
これは…驚愕の数字だ。資産を使い切れない理由というのはいくつかあるようだが「自分がいつ死ぬかわからない」のが大きい気がする。
しかしこれはどうしようもない事実だ、人生100年時代とは言っても病気にかかる事もあるし事故だって起こる。使い切ってしまおうと思った次の瞬間に死ぬ可能性が0%ではないし、そもそも10年後に死ぬと言われてもいつどのタイミングで使い切って良いか不安はなくならないだろう。
ただひとつ確かな事は、「墓場には金も名誉も持っていけない」という事だ。例えば貯金は1000万円あったとして、独身で自宅にて急死した場合どうだろう?
人が亡くなった場合、銀行の口座というのは遺族からの連絡を受けて閉じられる。独身でその申請を行う人がいなければ銀行側はもちろん何も知る事無く口座も残り続ける。
そして誰も使わないまま時が経てば口座は凍結される。この際にお金は預けていた銀行のものになってしまうのだ。
死んでしまった後にこれを知る事もなければ、知って悔しい思いをする事もちろんない。それにしたってなんだかやはり物悲しすぎる。そんな事なら好きに使って死にたいものだ。
映画「最高の人生の見つけ方」で感じる理想の生き方
2007年のアメリカの映画「最高の人生の見つけ方」をご存知だろうか?覚えているだろうか?2019年に日本でもリメイクされていたようだ。
お金と人生のあり方を考えるとこの映画を思い出す。
豪快で身勝手、絵に描いたような大金持ちのエドワードと、勤勉で誠実、こちらも絵に描いたような良い人のカーター。正反対の二人が同時期にガンになり病室で出会う。
もって1年という余命宣告を受けた二人は、人生最期の時を満喫する為に旅に出る。この旅の目的は「棺桶リスト」つまり死ぬまでにやりたい事のリストを達成する事。
貧しいながらも穏やかな過程を持ち、幸せに生きてきたカーターの死ぬまでにやりたい事は思いの外無茶な事が多かった。エドワードの財力がなければ達成できなかっただろう。
一方お金や社会的地位は有り余るほどに持っているが4度も離婚をしていて娘とも音信不通、きっと本当は寂しかったエドワード。カーターがいなければ人生最期の時の楽しみ方を見つける事すらできなかっただろう。
お互いがお互いの足りない部分を補い合ったり刺激しあって人生最期の数か月を満喫するだけでなく、最期の時になってまで二人は人間として素晴らしい成長を遂げるのだ。
まさに理想の人生。お金なんて後生大事に取っておくようなものじゃない。誰かの為に、なんて立派な使い方はできないが少なくとも自分の為に少しでも楽しく使って死にたい。
気が付けば10年以上も前の映画なのだが、かなり好きな作品でたまに観返している。映画というのはその時の自分次第で感じ方が変わるもので、きっともっと年を取って自分が死ぬ事を現実的に考え出した頃にはまた違った感情がわくかもしれない。
総括:お金を使い切れない人へ
お金はいくらあっても困るものではないし、ないと不安だ。かといって人生最後の日まで取っておいたからといってどうなるわけでもない。
「お金を使い切る」という目標だって人によってはストレスになってしまったりもするだろう。しかし「金は天下の回り物」という言葉がある。お金は寂しがり屋だが1か所にとどめておくようなものでもないのだ。
だから好きなように使い、残ったものは誰かに残すもしくはどこかに贈るのが一番なのではないだろうか。もちろん残さず使ってしまうのも良いだろう。お金を経験値に変えて金銭的にではなく精神的に豊かな人生を送りたいと思う。